今回は韓国のトイレ事情について解説します
- トイレに暗証番号が必要?
- トイレットペーパーは流せない?
などの噂を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
本記事では韓国のトイレ事情に加え、韓国のトイレで困らない方法も伝授します。
目次
韓国のトイレの特徴
まず、韓国のトイレの大まかな特徴がこちら。
- その辺にトイレがあまりない
- 暗証番号が必要な場合がある
- 男女共用トイレが多い
- トイレットペーパーを流せない場所も多い
- 盗撮が社会問題
順番に見ていきましょう。
すぐに入れるトイレはあまりないです。
日本のようにコンビニにトイレはありません。
カフェでも店内にトイレがない場所が多く、近くの雑居ビルのトイレを付近の色々なお店でシェアしているところが多いです。
駅にあるトイレも日本より少なく感じました。
先ほど述べたように、雑居ビルのトイレを付近の店でシェアしている場合、暗証番号が必要な場合が多いです。
カフェの小さなトイレでも暗証番号がないと入れないところもあります。
▼このようにWi-Fiのパスワードとトイレのパスワードを一緒に貼ってあるカフェや飲食店が多いです。(左が男性用トイレ、右が女性用トイレ)
韓国ではいまだにトイレットペーパーを流せない場所が多いです。
トイレには
・トイレットペーパーを流さないで!
・トイレットペーパーは必ず流して!
のどちらかの張り紙がしてあることが多いです。
よく読みましょう。
▼流してください派の張り紙
トイレットペーパーを流せない場合には大きなゴミ箱が置いてあるのでそこに入れます。
飲食店などに行くと男女共用のトイレが日本よりも結構多い印象です。
理由は簡単で、スペースがないから。
築年数が古い建物だと男女共用トイレが多いです。
韓国では盗撮が社会問題になっています。
韓国のトイレでは壁に穴が開いていたり、関係ない資材がトイレに積んであったりすることが割と普通なので、カメラが仕掛けやすい状況にあるのではと思いました。
また、不特定多数が簡単に出入りできるトイレも狙われやすいです。
ちなみに、仕掛け場所の王道パターンは3つあって
・トイレットペーパーの部分
・壁や床の穴
・天井
です。トイレに入ったら不審物がないか必ず確認しましょう。
もし壁に小さな穴を見つけたらトイレットペーパーを詰めとけばOKです。
初めて韓国に行ったとき驚いたトイレ
ここでは、私が初めて韓国に行ったときに驚いた韓国のトイレを紹介します。
- トイレットペーパーが遠すぎ
- 外から丸見え
- 鍵を渡される
- 中に入ると男子トイレと女子トイレが一緒にある
- 鍵なしトイレ
順番に見ていきましょう。
設計ミスか?というくらいトイレットペーパーが高い位置についていて、立ち上がらないと取れなかったです。
韓国では店(テナント)の入れ替わりが激しく、その度にリフォームを繰り返しているので便座の位置とトイレットペーパーの位置関係がおかしいことはよくあります。
便器が斜めになっていることもよくあります。
リフォームの際にできた壁の穴も放置してあることが多い。
とあるカフェのトイレで、窓が全開で隣の建物の窓から丸見えでした。
しかも窓は閉まらない。
トイレは我慢することにしました。
鍵を渡されることよりも、その大きさが問題でした。
紛失防止のためか、鍵に大きな木の板がついていました。
その木の板を持って歩くと、「私はこれからトイレに行くぞ!」と言っているみたいで恥ずかしかったです。
番号を押したり、タッチ式のキーが多い中、アナログ式で鍵を渡してくるカフェや飲食店もあります。
ちなみに、↓こんな感じのキーがドアについていて、「番号ないじゃん!どこ押せばいいの!」となったらこのパネル部分を手のひらでなぞって(撫でて)みてください。番号が浮かび上がってきます。
これが一番理解不能なトイレでした。
男女共用トイレとはまた違う形式です。
まず、鍵のない入り口が一つ、中に入ると男性用トイレがあり、その奥に女性用トイレ(個室)がある。
想像してください。(自分が女性用トイレを使う立場だとして)
トイレに行こうと思ってドアを開けたら目の前で男性が用を足している…
トイレから出たら目の前で男性が用を足している…
やばくないですか?
すごく席数の多い飲食店で、多くの人から見える位置にトイレのドアがありました。
そのトイレはなんと鍵なしの男女共用トイレでした。
誰かが間違って開けたらどうすんねん。
韓国でトイレットペーパーが流せない・無い理由
ここでは
- トイレットペーパーが流せない理由
- トイレットペーパーが無い理由
を解説します。
理由は主に3つあります。
トイレットペーパーの質の問題ですね。
メーカーによって差があるようです。
「このトイレットペーパーは溶けやすい!」というCMを見たことがあります。
古い建物ではパイプの太さなどの問題で、トイレットペーパーが詰まることが多いそうです。
大規模改修などをすればトイレットペーパーを流せるようになる可能性大。
全ての人では無いですが、トイレになんでも流していいと思っている人もいます。
ガムや食べ残し、飲み残し、お菓子のゴミなど流れそうならなんでも流す人もいるそうです。
そこで、そもそもトイレットペーパーを流すのを禁止にしているところもあるようです。
韓国では「経済発展に道徳が追いついていない」と言われることが多く、一般常識的なマナーを知らない(守らない)人もいるのでこのようなことが起こります。
「経済発展に道徳が追いついていない」という言葉は韓国の年配の人から多く聞いたことがあります。
理由は単純で、盗む人がいるから。
盗まれてトイレットペーパーが無くなった場合と、そもそも置いてない場合があります。
人が多い駅ではトイレットペーパーが無いことが多いです。
弘大入口(ホンデ)の駅のトイレは高確率でトイレットペーパーが無いです。
江南(カンナム)の方のトイレでもトイレットペーパーが無いところを見たことがあります。
ティッシュを持ち歩くのがおすすめ。
韓国のカフェや飲食店でトイレに行く場合
韓国でトイレに行くときのいくつかのパターンと必要なスキルを紹介します。
- 鍵を渡される
- 暗証番号を口頭で教えてもらう
- 暗証番号を自分で確認する
- 場所と暗証番号を口頭で教えてもらう
順番に見ていきましょう。
このパターンはたまにあります。
必要なスキルは、トイレに行きたいと伝えることと鍵の使い方を理解すること。
特殊な鍵の場合、使い方を説明されますのでリスニング力が必要です。
このパターンも結構あります。
暗証番号は4桁から6桁が主流。
この場合も必要なスキルは数字を聞き取る力です。
急いでトイレに行きたい場合や韓国語が話せない方はスマホのメモに書いてもらってもいいかもしれません。
このパターンが一番多いです。
暗証番号が店内、特にレジ横に貼ってある場合が多いのでそれを確認してトイレに行きましょう。
この場合、必要なスキルは特に無いです。
建物密集地域だとこのパターンがよくあります。
店を出て、何軒か隣のビルの中のトイレを案内されることが多いです。
きちんと会話する必要があるので、リスニング力は必須。
韓国のトイレを使うときの注意点とポイント
韓国のトイレを使うときの注意点やポイントを紹介します。
- コンビニにトイレはない
- トイレットペーパーを流していいか確認する
- 百貨店や映画館のトイレは綺麗
- 不審物がないか確認する
- 常にティッシュを持ち歩く
- 夜に雑居ビルのトイレに行かない
- 行きたくなる前にトイレの場所を確認する
- 百貨店ではナプキンをもらえる場合がある
順番に見ていきましょう。
韓国のコンビニにトイレはありません。
飲食店やカフェにもない場合が多いです。
トイレは行きたくなる前に済ましておきましょう。
ほとんどのトイレにはトイレットペーパーについて張り紙がしてあります。
必ず確認してその通りにしましょう。
▼流してください派の張り紙
張り紙がない場合、大きなゴミ箱が置いてあったら「トイレットペーパーを流してはいけないトイレ」と認識してください。
百貨店や映画館、大型ショッピングモールのトイレはすごく綺麗です。
芸術のように綺麗なトイレがある場合もあります。
百貨店に立ち寄ったら、トイレも済ませておくのがおすすめ。
先ほども述べましたが、韓国では盗撮が社会問題になっています。
トイレに入ったら不審物がないか必ず確認しましょう。
韓国のトイレにはトイレットペーパーが無いところも多いです。
常にティッシュを多めに持ち歩くのがおすすめ。
先ほど、建物密集地域だと雑居ビルのトイレを複数の店でシェアすることがあると書きました。
しかし、夜はたとえ教えてもらった場所でも行かないほうがいいです。
安全面を考えて、人が多いショッピングセンターのトイレなどを使いましょう。
トイレに行きたくなってから探すのでは間に合わない場合があります。
1日中外で遊ぶなら、土地勘がない方は特に、事前にトイレの場所を確認しましょう。
百貨店の女性用トイレには「魔法にかかった方はカウンターまでお気軽にお越しください」と書いてある場合があります。
「魔法にかかった方」というのは「生理になっちゃった方」という意味です。
もしナプキンを持っていない場合、カウンターまで来てくれればあげるよ、という意味。
全ての百貨店で実施しているわけではありませんが、ありがたい案内ですね。
番外編:トイレとシャワーが一緒にある場合
ホテルやゲストハウスにトイレとシャワーが一緒についている場合があります。
仕切りもないのにどうやってシャワーを浴びたらいいのか分からない方もいますよね。
結論:シャワーの浴び方なんてない。
どうやったらトイレを濡らさずにシャワーを浴びれるか?そんな方法はありません。
みんなビッチョビチョに濡らしています。
そのため、韓国には
・トイレットペーパーが濡れないようにするカバー
・水切りワイパー
・床が濡れているときに使うサンダル
などが売っています。
シャワーを浴びたらトイレも床も濡れること前提なんですね。
トイレの床も濡れるわけですから、厚底の防水サンダルが売っています。
とあるインスタグラマーが「トイレとシャワーが一緒にあるところには絶対泊まりたくない!」と言っていたのですが、韓国では普通です。
一人暮らし用の物件や安めのホテルではよくある構造です。
なので、韓国人の友達などに「トイレとシャワーが一緒にあるなんてありえないよね!」みたいなことを言うのはやめましょう。そういう物件に住んでいるかもしれません。
まとめ:韓国のトイレは行けば慣れる
韓国のトイレは行けば慣れます。
システムは特殊ですが、この記事を読んでおけば「あーなるほどあのパターンね」となるので大丈夫です。
路地裏や人が少ない場所のトイレを避けていればOK。
どこに行っても動揺せず適応できるようになりましょう。
※「ㄹ」は「r」で表記しています。
※スマホでは横にスクロールできます。
日本語 | 韓国語 | 発音 |
---|---|---|
トイレ | 화장실 | ファジャンシr |
トイレットペーパー | 휴지 | ヒュジ |
(トイレの)ゴミ箱 | 휴지통 | ヒュジトン |
便器 | 변기 | ビョンギ |
暗証番号 | 비밀번호 | ピミrボノ |